2019年8月25日 説教要旨 関口昌弘氏 (信徒)

狭い戸口とは

ルカによる福音書 13: 22 – 30

8月は一年で一回、戦争を考えるときでもあります。

・祈りの輪での話。
満州在住での経験をした方の話しで、マスコミでは、戦時中の日本についての話題として、被害者の立場での話が多い、しかし、満州では加害者であったことの経験を忘れてはいけないと思う、 というお話がありました。 実情を知らない私たちは、そこまで思いが及びませんでした。

・ 映画「ひろしま」
8月17日の未明、Eテレで映画「ひろしま」が放映されました。この映画は、1953年に日教組が作成したものです。当時は反米との懸念があり、大手の映画会社はこれを放映しなかったとのことです。しかし、平成に入り眠っていた映像をNHK・Eテレが放送しました。
私は戦争のことを忘れてはいけない、しっかりと受け止めなければならないと思います。日本人であれば、特に小中学生のときから、広島・長崎の原爆記念館を一度は見るべきだと思います。
もし、ヨーロッパ旅行を考えるとき、アウシュビッツ・ビルケナウを訪問することをお勧めしたいと思います。

・AI兵器・・・新たな危機
アメリカをはじめ兵器保有国が開発を進めているようです。これは、人間の判断を待つこと無しに戦争が勃発してしまう可能性があります。この問題は、合理主義で物事を考えることではないと思います。

・当時の大岡山教会・幼稚園 (宣教75周年記念誌より)
昭和20年3月 東京大空襲・幼稚園舎の疎開を通達されると同時に、罹災民収容所として町会に買収され、
昭和22年 牧師・宣教師の奔走により、教会・幼稚園が買い戻された。 とあります。

・狭い戸口から
戦時中にキリスト教・教会を守り通したことは、まさに「狭い戸口」であったことです。諸先輩に深い深い敬意を表します。
本日のテキストは「救われるものは、狭い戸口から入るように努めなさい」とあります。
狭い戸口とは勿論イエスさまのことです。  では、誰が救われるのか? 
洗礼を受けたクリスチャンは誰でも皆救われるのか? それは誰にも分からないことです。
一つ言えることは、み言葉に生きること。